2018

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Roses From My Garden

NOVEMBER 10 - DECEMBER 16, 2018

開館時間 12:00 – 19:00

閉館日 火曜日・水曜日

入館料 無料
 
The Massでは’ニック・ナイト’による日本初個展’Still’を開催いたします
 
現在ニック・ナイトは世界で最も影響力があり、常に最先端を行く現役のフォトグラファーの一人として評価されています。彼は40年にも及ぶキャリアの中で、常に新しい美しさを探 求してきました。また山本耀司、ジョン・ガリアーノ、ガレス・ピュー、アレクサンダー・マックイーンを含む、先進的なデザイナーたちとの画期的かつ創造的なコラボレーション や、ディオール、資生堂 、トム・フォード、マックイーン、ナイキのような権威ある企業に向けた前衛的な広告キャンペーンにより、ファイン・アートとファッションの分野でその地 位を確立しました。 商業的な成功を収める一方で、ナイトには常に探求し、自身に挑み続けたいという欲求から、個人的な側面を表す作品があります。今回開催される運びとなった 「Still」では、ある意味、より個人的であり、ナイトの絶え間無き美学的余白への探求が顕著に現れた、特徴的な3作品−「Flora」、「Roses, Photo Paintings」、「Roses From My Garden」−をご覧頂くことが出来ます。私たちが普段見慣れている花々のイメージとは異な り、ナイトの作品がもたらす調和とイメージのバランスにより、私たちは心動かされ、自然 が持つ力やその束の間の美しさに思いを巡らせるのです。
 
国際的なデビューを飾ることとなったナイトの「Roses From My Garden」のシリーズは、フォトグラファーが常に立ち向かっている問題をテーマにしています。ナイトにとって、現代 の写真撮影とはその起源からは遠く離れ、その昔必要であった化学、科学、印刷処理から解 き放たれたものであり、写真は今や、心象とイメージの純粋な創作に集中できる媒体なので す。ナイトの考えでは写真撮影と創作は異なる行為であり、自身をイメージ・メーカーと称 するように、ナイトはアーティストでありフォトグラファーではないのです。しかしなが ら、この作品では伝統的なガラス乾板での印刷処理に立ち戻り、伝統的境界線という名のレ ンズを通して、私たちがどのようにナイトのコンテンポラリーな作品を見ていくのかを試しています。ここでもやはり、ナイトは私たちが見知ったものを全く新しい形で提示しており、薔薇とガラスの儚さが共鳴する一方で、印刷処理の永続性が、加速する私たちの視覚文 化におけるイメージの儚さを語りかけるのです。
 
イギリス国外で初めて、これら3作品を同時 に扱うこととなった今回の展示では、新たな美の定義と新しいものの見方を発見し、捉えた いと願うナイトの絶え間無き欲求を目撃することとなります。
 
ニック・ナイトOBE(1958年生まれ)は、イギリス人ファッション・フォトグラファーであり、SHOWstudio.comの創始者兼ディレクターです。また、ロンドン芸術大学の名誉教授を務めており、同校から名誉博士号を授与されています。過去40年に亘り、商業、エディトリアル向けの撮影を手掛け数々の賞を受賞してきました。また、山本耀司、ジョン・ガリアーノ、ガレス・ピュー、アレクサンダー・マックイーンを含む、先進的なデザイナーたちとの画期的かつ創造的なコラボレーションや、ディオール、ランコム、トム・フォード、カルバン・クライン、イヴ・サンローランのような権威ある企業に向けた前衛的な広告キャンペーンにより、ファイン・アートとファッションの分野でその地位を確立しました。W、ブリティシュ・ヴォーグ、パリス・ヴォーグ、デイズド・アンド・コンフューズド、アナザー、アナザー・マン、iDマガジンに掲載されたナイトのストーリーが、業界の伝統的なファッション・フォトグラフィーの常識を打ち破る一方で、ビョーク、レディ・ガガ、カニエ・ウエストに制作したミュージック・ビデオの受賞をもって、優れたディレクター、イメージ・メーカーとしてのその地位を確かなものとしました。1982年に出版された初の写真集「Skinheads」は、1996年にD&AD賞を受賞しました。その後、ナイトの過去12年の仕事を回顧する「Nicknight」、独特な一連の静物で構成される「Flora」をシルマー/モーゼルから出版しています。「Nick Night」の名を冠する最新の写真集は、2009年にハーパー・コリンズから出版されています。ナイトの作品は、テート・モダン、ビクトリア&アルバート博物館、サーチ・ギャラリー、ザ・フォトグラファーズ・ギャラリー、ヘイワード・ギャラリー、ザ・デリム博物館、ザ・ガゴシアン・ギャラリー等の国際的文化機関で展示されています。
 
© Nick Knight, Sunday 6th November, 2016

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PORTRAIT

AUGUST 25 - SEPTEMBER 23, 2018

開館時間 12:00 – 19:00
閉館日 火曜日・水曜日
入館料 500円 ※学生無料
 
この度、The Massでは8月25日(土)より S.U.C.C.* との企画による『PORTRAIT』展を開催いたします。
 
本展覧会では、’PORTRAIT’ をテーマとし、多様なアーティストの作品を一同にご覧頂ける機会となっております。
 
* S.U.C.C.
京都精華大学ポピュラーカルチャー学部客員教授を務める藤原ヒロシ氏のもとに集まったクリエイションやPRを学ぶ学生の集団。
 
©︎ Hajime Kuwazono, body to body no.7, 2018

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戦争と花

JULY 20 - AUGUST 15, 2018

開館時間 12:00 – 19:00
閉館日 火曜日・水曜日
入館料 無料
 
この度、The Massではフラワーアーティストの東信が率いるAMKK(東信、花樹研究所)との企画による「戦争と花」を開催いたします。
 
本展覧会は「戦争と花」をテーマとし、7~8年ほど前から東 信らによって折に触れて集められた「戦争」と「花」をめぐるイメージを基礎として、国際的な写真家集団マグナム・フォト、報道写真の厖大な蓄積を持つ朝日新聞フォトアーカイブ、共同通信イメージズらの協力も得て蒐集された、戦争を題材とした様々な切り口の写真で構成される展示内容となっております。
 
人は生まれてから死ぬまでの間、祝いの花から励ましの花、弔いの花や祈りの花など、人生の様々な場面で花と寄り添って生きてきました。美しく咲き誇る花の姿に、そして儚く短い花の命に、人は言葉に出来ない感情や願い、慈しみを託して花を捧げてきました。それは戦争という人類の最も醜悪な歴史の一幕においても垣間見れる行為です。世界はここ数世紀の間に飛躍的な科学技術の発展を遂げるとともに争いをも多様化させてきたといえます。今回、この「戦争」と「花」という一見相反する要素を一つのレンズの中で繋ぎ合わせた数々の写真作品を通じて、戦争という人類の負の史実と向き合い、ひとりでも多くの人々、とりわけ若い世代の人々にも平和への思いを深く思慮する機会として欲しいと考え、開催いたします。
 
AMKK
 
フラワーアーティスト東信(あずま まこと)の花・植物を題材とした実験的なクリエイションを展開していく集団であり、その活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、それを芸術的レベルに変換し表現する事で、植物の存在価値を高める事に一貫している。
 
AZUMA MAKOTO • Flower Artist
 
1976年生まれ。フラワーアーティスト
2002年より、注文に合わせてデッザンを起こし、花材を仕入れ、花束をつくるオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を銀座に構える(現在は南青山所在)。2005年頃から、こうした花屋としての活動に加え、植物による表現の可能性を追求し、彫刻作品ともいえる造形表現=Botanical Sculptureを開始し、海外から注目を集めはじめる。ニューヨークでの個展を皮切りに、パリやデュッセルドルフなどで実験的な作品を数多く発表するほか、2009年より実験的植物集団「東信、花樹研究所 (AMKK)
」を立ち上げ、ミラノ、ベルギー、上海、メキシコの美術館やアートギャラリー、パブリックスペースで作品発表を重ねる。近年では自然界では存在し得ないような地球上のさまざまなシチュエーションで花を活けるプロジェクトを精力的に展開。独自の視点から植物の美を追求し続けている。

 
特別開館:2018年8月14日(火)、15日(水)
 
© Bernie Boston / The Washington Post / Getty Images / Kyodo News

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小村 希史 ‘大きな船’

MAY 19 - JUNE 17, 2018

開館時間 12:00 – 19:00
閉館日 火曜日・水曜日
入館料 無料
 
本展覧会に併せ、ドローイング集 ’小さな船 / Small Ship'(300部限定)の販売も行います。
 
© marefumi komura「Subtract (ビーム) 」

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ECAL Design for Luxury & Craftsmanship

MARCH 24 - APRIL 22, 2018

開館時間 12:00 – 19:00
閉館日 火曜日・水曜日
入館料 無料

 
この度、The Massでは‘ECAL Design for Luxury & Craftsmanship’を開催いたします。本展覧会では、ECAL/ローザンヌ美術大学 Master of Advanced Studies in Design for Luxury & Craftsmanship の学士または修士を取得した学生たちの作品をご覧いただけます。
 
ラグジュアリーと職人技術の分野における国際的なブランドとの数多くのコラボレーションの一部をご紹介いたします。展示のプロトタイプに加え、モックアップやイラストレーションスケッチのセレクションの数々からは、学生の制作プロセスを伺うことが出来ます。
 
ECAL / University of Art and Design Lausanne (Switzerland)
 
デザイン、写真、グラフィックデザイン、映画、ニューテクノロジー、芸術の分野で国際的に知名度が高い学校として知られる ECALは、世界の芸術・デザイン学校の中でも常にトップ 5 にランクされていま す。 2011年、アレクシス・ゲオルガコポウロスが指揮を執って以来、ECAL はクリエイティブ業界のリーダーとして成長し、その地位を確立しました。熟練した実業家、芸術家、世界の一流デザイナーや企業、文化機関との数多くのコラボレーションや協力があってこそ、今日このような成果を得ることが出来ていると言っても過言ではありません。ECALでの、チャレンジングで実践指向の教育方針は、学生たちに高い知識や数多くの貴重な経験を促しています。
 
The Master of Advanced Studies in Design for Luxury & Craftsmanship (MAS DLC)
 
このユニークなコースは、高級時計の制作、食器、ファッション、グルメ、メティエ・ダール(美術工芸)などの様々な卓越した分野のデザイン教育を希望する学士や修士、あるいは、貴重な素材を扱うことに関する特別な技術を身に付ける事を希望する者を対象としています。生徒たち(毎年世界で15名程の学生)は、100 年以上の伝統を誇る名高い企業とのコラボレーションや、国際舞台で活躍する人々が開催するワークショップを通じて、製品の生産における全工程を体験します。
 
©︎ ECAL, José Ferrufino, Slightly Windy (music box), Reuge, 2010